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保険調剤薬局 有限会社はなぞの薬局 Q&A

お薬Q&A、その他Q&A、最近患者様に多い、「高血圧」と「糖尿病」について説明します。

お薬Q&A

Q1.「食間とは」いつ飲めばいいのでしょうか?
A.「食間」とは、食事をとってから約2時間が経過した時間を指します。
食事中に服用するという意味ではありません。
食事と食事の間にとるという意味です。
定められた時間に飲まないと、効果が弱くなったりすることがありますので、指示どおり、きちんと服用するようにして下さい。

その他Q&A

Q2.日常生活で注意すること(感染予防等)は何ですか?
A.私たちの身の回りには、見えませんが、あらゆるところにさまざまな微生物が住んでいます。そして、そのすべてが子孫を残そうとしており、そのために増殖しようとしています。このような増殖が食べ物の中で行われると、食中毒や腐敗の原因になりますが、人や動物のなかで増殖した場合(これが感染です)、それらに疾病を引き起こすことがあります。これが感染症です。
帰宅したらまず、うがい、手洗いを!タオルは共用しないで!
手洗は重要です。又、アルコール消毒液(ウエルパスなど)で消毒すると、より効果的です。
上気道感染予防のため、マスク着用は重要です。
風邪やインフルエンザは、人がくしゃみや咳で吐き出す飛沫によって感染する「飛沫感染」です。このときマスクはとても効果があります。

高血圧とは

血液が血管の中を通るとき、血管にかかる圧力のことを血圧といいます。
高血圧とは血管に強い圧力がかかりすぎていることです。
高血圧を放置すると、血管が硬くなる動脈硬化になったり、のちに虚血性心疾患(狭心症や心筋梗塞)や脳卒中などの発作を起こすおそれがあり、命にかかわる恐れがあります。

高血圧の予防としましては、
・塩摂取量を制限する
・適正体重を維持する
・アルコール摂取量は適量にする
・適度な運動療法をする
・禁煙
・脂質(飽和脂肪酸やコレステロール)の摂取量を制限する
★「仮面高血圧」ってご存知ですか?
病院で測った血圧が正常な人でも、家庭や職場など日常生活において高血圧が認められることがあります。これを「仮面高血圧」と呼んでいます。
仮面高血圧の多くは、早朝に血圧が高くなる「早朝高血圧」です。
夜間持続型・・・夜間から早朝にかけて、睡眠中も血圧の高い状態が続く。
早朝上昇型・・・睡眠中の血圧は正常ですが、起床してから急激に血圧が上昇する。
発見の仕方・・・
起床後1時間以内(朝食前、服薬前、排尿後)の血圧を測定(座って1〜2分安静にしてから、上腕で血圧を2回測定、測定間隔は2〜3分あけ、2回目の値で判断します。)
「仮面高血圧」発見の仕方
可能性がある方は、医師に相談しましょう。
Q1.「高血圧」で降圧剤を飲んでいますが、グレープフルーツを摂ってはいけないと聞きましたが、なぜでしょうか?
A.薬によっては、グレープフルーツと血圧の薬を同時に飲むと良くないこともあります。
原因はグレープフルーツに含まれる物質が降圧剤の分解酵素を阻害するため血圧の薬の効果が高まり過度の血圧低下やそれによるめまいが起こります。
詳しくは、薬剤師にご相談下さい。
Q2.血圧計の家での正しい測り方を教えて下さい。
A.家庭血圧計の測り方
測定前には、アルコールやカフェイン、喫煙は避けてください。
1〜2分くらい安静後に座位で測ります。上腕(肘関節より上)にカフを巻きます。巻く強さは指が2本くらい入る強さがちょうど良いでしょう。また測る腕の高さが心臓の高さ(乳頭の位置)になるようにして下さい。腕は伸ばした状態で前腕を机やテーブルの上に置いて測定しましょう。
最高血圧が1回目の測定より、2回目が20以上も低くなる人は2回目を記載してください。そうでなければ1回の測定で十分です。
血圧は朝晩2回測りましょう。朝は起床後1時間以内、排尿後、座位1〜2分間の安静後、服薬前、朝食前に測りましょう。また晩の家庭血圧は就寝前、座位1〜2分間の安静後に測りましょう。入浴後、お手洗いの後、運動直後、食直後、飲酒後などは安静時血圧ではありません。
また血圧の薬をのんでいる場合は時々内服2〜3時間後測定すると薬の効き具合をチェックできます。更に体の具合の悪い時の血圧もチェックしておくとよいでしょう。
血圧計

糖尿病とは

糖尿病とは、インスリンというホルモンの作用が低下した為、体内に取り入れられた栄養素がうまく利用されずに、血液中のブドウ糖(血糖)が多くなっている状態です。インスリンとは血糖値を下げるホルモンです。
糖尿病の症状・・・尿が多くなる、のどが渇く、お腹がすく、疲れやすい、

★1型糖尿病(インスリン依存型糖尿病)。。。
比較的急激に発病。インスリン注射をしないと昏睡に陥ってします。
★2型糖尿病(インスリン非依存型糖尿病)。。。
徐々に血糖があがり、無症状の時期が長い。日本人の糖尿病患者さんのうち約95%が、2型糖尿病です。
糖尿病と判断される血糖値
・朝食前の空腹時の血糖値が110mg/dl以上の場合
・食後2時間目の血糖値が140mg/dl以上の場合
健康な人の血糖値は、朝食前で70〜109mg/dlです。
糖尿病の治療法には、
1.食事療法 2.運動療法 3.薬物療法
が有りますが、食事療法が最も基本になります。
1.食事療法
  糖尿病の人では、毎日同じカロリーの食事をすることが重要です。そして、1日必要量を3回以上に配分(例えば、朝・昼・夕・間食に配分)します。
  血糖コントロールが良くて、標準体重になるような食事で、バランスが取れていればOKです。
2.運動療法
運動する時間と運動する量は、毎日一定になるようにして下さい。
1日に1〜3回食後30分〜1時間に開始し、15〜30分の歩行が有効です。体操も組み込んで下さい。食事前(空腹時)の運動はさけて下さい。
3.薬物療法
糖尿病はインスリンの作用不足で起こる病気ですから、インスリンは有る意味で糖尿病の特効薬であると言えます。合併症が起こる前にインスリン治療を開始し血糖のコントロールを良くすると、合併症を予防出来ます。
低血糖とは・・・
低血糖とは血糖値が60mg/dl以下(または50mg/dl以下)になった状態をいいます。(血糖の高い人や、急に血糖値が下がった時には、100mg/dl程度でも低血糖症状が出ることがあります。)
低血糖症状・・・
主に空腹時、夜間に、異常な空腹感・脱力感・手指のふるえ・冷汗・動悸などが突然に出現します。
体がだるい、生あくび、眼の焦点が合わない、頭重感、考えがまとまらない、おかしな行動、性格の変化、急に腹が立つなどの症状がでる場合もあります。ひどい場合には意識が無くなる事があります。
低血糖症状時の対処法・・・
低血糖症状を感じたらすぐ、ブドウ糖10gまたは砂糖10〜20g、または糖質を含むジュ−スや清涼飲料(約200ml)を飲んで下さい。(血糖値が測定出来るときは、測定してください。)
砂糖やブドウ糖はポケットやバッグ、引出しなどすぐ手のとどく所に持っていて下さい。
10〜20分で症状がおさまったら、食事または補食をして下さい。(治らなければ、砂糖等をもう一度補給します。)